EACH

NPHCは
EACHのメンバーです。

では、EACHとは?

EACH European Association for Children in Hospital

1988年、病院の子どもヨーロッパ協会EACHは、その設立と同時に、国連子どもの権利条約に則った、子どもの病院環境が具備すべき条件を10箇条にまとめた「病院のこども憲章(EACH憲章)」を目標として作成しました。現在、EACH加盟の団体は各国において、その法制化をめざして活動しています。ヨーロッパ14カ国の団体が正会員であり、NPHCは準会員です。

 「病院のこども憲章(EACH憲章)」をみると、1条では、子どもはできるだけ入院させるべきでないということが謳われています。このためには、デイケアや在宅ケアの基盤整備が必要になります。しかし、やむを得ず、子どもを入院させる場合、2条、親は入院するこどもに付き添う権利を有し、3条、親には宿泊施設が提供され無料で付き添え、子どものケアへの参加が奨励され支援されるべきとあります。これらは、家族中心ケアを謳ったものです。

4〜5条、子どもの発達段階に応じたインフォームドコンセントも必要です。6条、子どもは小児病棟に入院し、きょうだいやクラスメートの見舞いを受けられるように支援され、7条、遊びや教育の専門スタッフの指導の下、プレイルームや教室において、遊びや学習に完全参加すべきとあります。

 更に、8〜10条、子どもたちは、小児専門スタッフによって、交替勤務の中でもケアの継続性を確保され、気配りと共感をもってケアされ、プライバシーは常に守られるべきなのです。


 ここで、関連研究を御紹介します。平成11年度厚生科学研究費補助金(子ども家庭総合研究事業)「病院における子ども支援プログラムに関する研究」(主任研究者:山城雄一郎、分担研究者:帆足英一、野村みどり、中川薫)では、小児科医長を対象とする郵送アンケート調査を実施しました。その結果は、第6回NPHC研究会資料集にまとめられています。その調査の中で、「病院のこども憲章」の10箇条に関する評価項目を設けたところ、過半数の小児科医長が適切と回答しました。日本においても、「病院のこども憲章」を目標に据えて、社会全体でこどもの病院環境の整備充実に向けて支援していく段階といえます。では、具体的にどのような支援整備が必要になるのでしょうか?その内容は、平成12年度厚生科学研究(子ども家庭総合研究事業)「病院における子ども支援プログラムに関する研究2 家族中心ケアと病院環境のあり方」(主任研究者:山城雄一郎、分担研究者:帆足英一、野村みどり)、第14回NPHC資料集にまとめられています。

 つぎに、子どものためのインフォームドコンセントや家族中心ケアを推進し、医師、看護師、セラピスト、教師、保育士等の連携を促進するためには、子どもの診療準備支援であるプリパレーションを効果的に実施するツール開発に取り組むことが必要と考えました。そこで、平成13年度厚生科学研究(子ども家庭総合研究事業)「子どものためのインフォームドコンセントを推進するプリパレーションツールの開発」(主任研究者:山城雄一郎、分担研究者:帆足英一、野村みどり、夏路瑞穂、柳澤要)に取り組みました。我が国の子どもの病院の医師・看護師・放射線技師を対象とするアンケート調査では、プリパレーションを実施することの必要性は高く認識され、一部では実施されていることがわかりました。欧米の子ども病院調査では、プリパレーションを実施するプレイスペシャリストやチャイルドライフスペシャリストそのもの、また、子どもにやさしい病院環境もツールとして重要であることがわかりました。これらの成果は、第16〜17回NPHC研究会資料、第5回研究フォーラム資料に収録されております。

 平成14年度厚生科学研究(子ども家庭総合研究事業)「子どものためのインフォームドコンセントを推進するプリパレーションツールの開発」(主任研究者:山城雄一郎、分担研究者:帆足英一、野村みどり、細渕安弘)では、入院する子どもたちの意見をアンケート調査からまとめ、ホームページ型の放射線診療部プリパレーションツールを開発し、英国・オーストラリア・香港におけるプレイスペシャリストの養成教育について検討し、『「病院のこども憲章」と注釈』について考察を深めました。これらの成果は、第18回、第20回NPHC研究会資料集にまとめられていると共に、第6回 フ ォ ー ラ ム資料集にも収録されています。


第6回EACH会議(1999年11月イタリア、ミラノ)に参加して

 日本から、初めて、NPHCを代表して、野村みどり、渡辺美佐子、井上美保がオブザーバーとして参加しました。

第6回EACH会議決議文「すべての政府またはプロバイダー組織は、親が無料でいつでも病院において子どもに付き添えるようにすべきである。」


第7回EACH会議は、2001年12月6-9日、ベルギーのブリュッセルで開催されました。NPHCからは、野村みどり、渡辺美佐子、柳澤要、柏原彩曜が参加しました。


第8回EACH会議は、2004年3月、ポルトガルのリスボンで開催されました。